2015年5月31日日曜日

訪問記: SPRING VALLEY BREWERY TOKYO(代官山)


SPRING VALLEY BREWERY TOKYO(SVB TOKYO)」が代官山にオープンする前のこと、このレストランの紹介ウェブサイトに、僕が代官山で撮った写真を街のイメージ写真として使っていただいた。

http://www.springvalleybrewery.jp/wall/

そんな縁もあって、オープンしたらビールを飲みに行く! と決めていた。試してみたかったのは上の写真に写っている試飲セット。SVBの定番6種類のビールが、小さなグラスに注がれて並ぶのだが、見ているだけでも楽しい気分になれる。

もちろん、飲んでもうまい。ガツンと濃厚なビールから、フレッシュな果実系のものまで、バリエーションを楽しめる。大酒飲みでもない限りは、これだけでかなり満足できる。1,000円。


料理もなかなか良かった。写真は「シーザーサラダ」ではないサラダ(笑)。メニューに3つ載っていたサラダのひとつだけれども、名前を忘れた(ウェブにメニューがあるので、ここで確認してください・笑)。ピザはモッツァレラチーズの入ったスモークチーズを使ったマルゲリータをいただいた。

サラダとマルゲリータ。ほかの料理の写真はない。

そのほかにフィッシュアンドチップスとポークチョップをいただいた。会計は3人で1人あたり約3000円。ビール2杯程度なら4,000円~5000円程度だろう。満足。

さて、この夜の本当の目的は、実は写真散歩。この夜はNikon Dfのユーザー2人と共に、代官山の街を歩いて回る予定だった。

正直言うと、危うく撮影しないで帰ってしまうところだったが、座ったテラス席が9時までで閉まってしまったので、店を追い出されたのだ。なんと気の利くことか!

お店のお陰で1時間半の写真散歩ができた。おいしいお酒と食事の後は、シャッターも軽やかに切れた……気がする。

Df 三人衆







+Akihiro Okashita+Marie Miyazaki and I visited a beer restaurant in Daikanyama, Tokyo. Before this restaurant opened, they picked up some of the photos I took in the town and used them on their website. So I really wanted to go to this place.

The picture you can see below are the tester set of all the six beer they serve. All of them were good. The dishes they served were excellent.

After the dinner, we took a walk around the town with the Nikon Df. It was a fun night!


2015年5月30日土曜日

NiSiのAR ND 1000 フィルター / NiSi's AR ND 1000 Filter



先日、山梨の山中湖畔を訪れる機会があり、そこでNiSiのNDフィルターを試してきた。

使用したカメラはNikon D810で、レンズはAF-S NIKKOR 14-24mm f/2.8G ED。以前にも書いたが、このレンズは前玉が飛び出しているので、装着するには専用のフィルターホルダーが必要になる。大掛かりだけれど、後の処理ではなく、撮影時に光をコントロールしたいときに便利だ。

フィルターを装着するとこんな感じ。
今回使ったフィルターの1枚はリバース・グラデーションNDフィルターといって、水平線を境に、下半分は透明になっている。また、上半分は水平線近くが最も暗く、上に行くに従って色が薄くなる。このフィルターを使うと、日の出や日の入りのとき、日光が最も強くなる水平線付近の光をしっかり押さえてくれ、白飛びの心配もいらない。



今回は、このフィルターに、見た目真っ黒のND 1000というフィルター(こちらは日中などに長時間露光をしたいときに使う)を組み合わせて、日没時の湖畔の風景を撮ってみた。

下の写真は、一番上がリバース・グラデーションND 8だけを使って撮ったもの(f/9、1/30秒)。以降は、リバース・グラデーションND 8にND 1000を重ねて、それぞれ30秒、60秒、90秒の露出を行ったもの。

Reverse Gradation ND 8 only (f/9, 1/30 sec)

Reverse Gradation ND 8 + ND 1000 (f/9, 30 sec)

Reverse Gradation ND 8 + ND 1000 (f/9, 60 sec)

Reverse Gradation ND 8 + ND 1000 (f/9, 90 sec)

すべてISOを変えずに撮ってみたら、60秒が適正露出。30秒ではアンダー、90秒ではオーバーになったため、RAWデータを書き出す際に露出補正を行っている。また、ND 1000を使うと青の色味が強く出る傾向にあったため、色温度補正も行っている。

雲の流れ具合などは、人によって好みが分かれるところだが、個人的には30秒程度の雲の流れ具合が最も好みだった。まだまだ撮って結果を見て次の設定を試す、というレベルなので、さらに試写をして、確実に光をコントロールする技術を身に付けたい。


I had a chance to try Nisi's ND Filters in Lake Yamanaka, Yamanasi prefecture. The gear I used there was the Nikon D810 and the AF-S NIKKOR 14-24mm f/2.8G ED. As I wrote in the previous post, the exclusive filter holder has to be used to attach the big glass filters in front of the lens.

One of the filters I used is called Reverse Gradation ND. Its bottom half is transparent, and its upper half is gradational gray. This filter is especially useful at sunrise or sunset.

I used this filter and the ND 1000 filter that is pitch black. The latter is for gaining the exposure time during the daytime.

The results are the four images above.

From top to bottom:
Reverse Gradation ND 8 only (f/9, 1/30 sec)
Reverse Gradation ND 8 + ND 1000 (f/9, 30 sec)
Reverse Gradation ND 8 + ND 1000 (f/9, 60 sec)
Reverse Gradation ND 8 + ND 1000 (f/9, 90 sec)

I didn't change the camera setting while taking the last three shots, and the 60-second exposure was the best. I needed to adjust the brightness of 30- and 90-second exposure shots in post-processing.

My favorite one is the 30-second exposure shot. Which one is yours?

2015年5月24日日曜日

写真展「すみだ・とうきょう物語 ―特別編―」


「すみだ まち処」で購入した限定版「トーキョーサイダー」

スカイツリーや周辺の街並みの下を、やってきた人が自由に歩き回る。この場所を目的にやってきた人、たまたまた通りかかった人。写真展の会場というより、墨田のどこかの交差点の光景を見ている――そんな温かい印象の、石川明宏さん(スカイツリー写真家)と岡下明宏さんによるグループ写真展。

写真と写真の隙間から、その向こうの写真と写真が見える。僕が気に入ったのは、墨田の路地や商店街の写真の狭間から、スカイツリーの写真がのぞく構成。実際にはその方角を見てスカイツリーが見えることはないのだけれど、想像の街を歩くような楽しさを味わった。

会場は、東京ソラマチ5F 産業観光プラザ   すみだ まち処。会期は5月27日(水)まで(10:00~19:00)。

写真は会場となっている「すみだ まち処」で購入した、「トーキョーサイダー」のスカイツリーバージョン。ここで何かを購入したレシートを見せれば、同じフロアで開催されている写真展「視力6.0 で見たニッポン」を見ることができる(通常の入場料は500円)。視力6.0は想像できないけれど、圧倒的なサイズのプリント、そしてその撮影に使用した大判のパノラマカメラとポジ(でかい!)が見られる。併せて、こちらもぜひ。








2015年5月11日月曜日

NiSiのNDフィルター / NiSi's ND Filters

NiSiさんのご厚意で、Nikonの12-24mm用のフィルターホルダーとNDフィルターを使えることになった。

ご存じの通り、この12-24mmレンズは、前玉が大きく飛び出しているために、普通のねじ込み式フィルターを付けることができない。だから、ホルダーを装着して、そこにフィルターを挿入して使用することになる。

いただいたのは次の一式。

・AF-S Nikkor 14-24mm f/2.8G ED用 150mm Holder System
・AR ND 1000(3.0) 150x150mm
・Soft nano GND8(0.9) 150x170mm
・Reverse nano GND8(0.9) 150x170mm





導入初日は撮影の予定がなかったので、試しに家の窓からリバースグラデーションNDを使ってみた。このフィルターは日が沈む地平線を境に、下は透明、上は下から上に濃度が薄くなるフィルターで、地平線のを中心に透過する光の量を抑えてくれる。

1枚目はフィルターなし。空に露出を合わせると、地上は暗くブラックアウトしてしまう。


そして、2枚目はリバースグラデーションNDフィルター使ったもの。



フィルター効果はてきめんで、明るい空の光は抑えられ、暗い地上ははっきりと明るく写っている。

今回はとりえずテストだったので家の前(すみません)。今後もテストを続けて、夕焼けや朝焼けの風景写真を中心に活用していきたい。

ちなみにNiSiさんのフィルターは、近々、日本でも簡単に入手できるようになるそうだ。そうなったら、フィルターのバリエーションを増やしていきたい。



NiSi Filters kindly let me try out its ND filters for the AF-S Nikkor 14-24mm f/2.8G ED, one of my go-to lenses for urban landscape photos.

As some of you may know, the lenses huge front lens prevents users to attach usual kind of filters. So, people need to get a specially designed filter holder, and insert large glass filters into it.

What I have received are these:

・150mm Holder System for theAF-S Nikkor 14-24mm f/2.8G ED
・AR ND 1000(3.0) 150x150mm
・Soft nano GND8(0.9) 150x170mm
・Reverse nano GND8(0.9) 150x170mm

I didn't have any plans for shooting on the first day, so I just tried the Reverse Gradation ND filter to capture the sunset sky from my home window. This filter is transparent at the bottom half, and is gray in the middle which gradually becomes brighter to the top edge.

The first shot was taken without the filter, while the second one was shot with it. The effect is just outstanding as you can see the difference. FYI, both of the photos are SOOC, without any post-processing.

The filters will be easily available in Japan, the company says, so I'll introduce some more variations and use them for my landscape shots.

2015年5月5日火曜日

Google+の新機能「コレクション」の使い方

Google+で「コレクション」という機能が公開されました。これって何なんでしょう。写真家としての僕なりの使い方を書いてみます。

コレクションを作るとこんな風に見えます

投稿をカテゴライズできる

僕の場合なら「夜の散歩」や「高架」など、投稿のタイプごとにコレクションを作成することができます。フォローしてくれている人に、種類ごとにまとめて見てもらいたいときに便利です。もちろん、自分で閲覧するのにも便利。

新しい投稿を追加することもできるし、古い投稿を移動することもできます。

では、「アルバム」を作成するのと何が違うのか。アルバムは写真が並び、拡大すると横に自分の文章が見える形になりますが、コレクションの場合は、投稿の形で時系列で一覧できるようになります。

「東京高架図鑑」はこんな感じ



「アルバム」を種類別にまとめるのに便利

一度に複数の写真を「アルバム」の形で投稿することがあると思いますが、そのアルバムをひとつのコレクションに集めることができます。

「夜ノ散歩道」にはアルバムの共有投稿も入れています


投稿の種類ごとに、見せたい人だけに見せらて便利

コレクションを作成するときに閲覧できるユーザー」を設定することができます。写真の投稿やそれ以外など、コレクションごとに設定を変えてみるといいかもしれません。


「コレクション」作成時に見える画面

コレクションは「一般公開」ならフォローしている全員に、それ以外なら設定した範囲の人たちのストリームに、これまでの普通の投稿と同じように流れていきます。ただし、フォローしている人は、見たくないタイプのコレクションを「アンフォロー」することができます。


フォローしている人の「コレクション」を開くとトップの右側に、こんな表示があります。「一般公開」のコレクションの場合、自動的に「フォロー中」になりますが、見たくない! と思った場合は、その人をフォローから外さずに、見たくない「コレクション」のみをフォローから外すことができます。

ただし、誰かが「+1」した場合は、「○○さんが+1しています」という形でストリームに流れることがあるかもしれません。


「見たい!」と思った人にopt-inで見てもらえる

「コレクション」は基本的にopt-outです。コレクションを作成した人が、閲覧者を設定します。ただ、コレクションのページの「歯車ボタン」(下の写真)を押して、別の設定もできます。




「コレクションの編集」を選んでみましょう。そうすると、下の写真のように「あなたをサークルに入れているユーザーは、自動的にこのコレクションをフォローします。」というチェック欄があります。



コレクションを作成したときに、このチェックを外しておくと、自動的にフォローされません。コレクションを作成した後に、コレクションをシェアしてフォロワーにお知らせし、見たい人だけに見てもらう、という設定が可能です。

つまり、「一般公開」の設定だから、来る人は拒まないけれど、見たくない人には押し付けない投稿をすることが可能です。この設定では、

1.コレクションをフォローした人に見てもらえる。
2.自分のプロフィールページに来た人に見える。
3.誰かが「+1」をした時に、フォロワーのストリームに流れるかも。

そんな設定ができます。

ちなみに僕は現在、次の2つのコレクションでこの設定を利用しています。



これは日本語の投稿をまとめているコレクションです。日本語を読むことができない人に投稿を押し付けたくない、けれど見る人を限定したくない、そんなコレクションです。見たい人にはフォローしてもらえたらいいと思い、「自動的にコレクションをフォローする」チェックを外しています。

そして下は、僕が「素敵!」と思った投稿をまとめているコレクションです。でも、再共有の投稿でフォロワーさんのストリームをいっぱいにしたくないので、同様に「自動的にコレクションをフォローする」チェックを外しています。見たい人だけに見てもらえばいいと。




また、これまでは「人をサークルに入れる」のがGoogle+の基本でしたが、コレクションが登場したことで、人をサークルに入れなくても、コレクションだけをフォローすることができるようになりました。


コレクションへの投稿の仕方

1.新しい投稿

投稿するときに、共有範囲からコレクションを選ぶことができます。今まで「一般公開」や「あなたのサークル」などの共有範囲を選ぶことができましたが、「コレクション」を選ぶこともできます。そして、コレクションへの投稿は、コレクションの共有範囲が自動的に適用されます。

投稿時に「共有」の範囲として「コレクション」を選択できます


2.ほかの人の投稿を再共有する

ほかの人の投稿をコレクションに再共有する場合は、「再共有」のボタンを押した後に、共有先としてコレクションを選択できます。



なお、共有ボタンの横にある矢印をクリックすると、自分のコメントを入れることなく、そのままコレクションにシェアすることができます。

「共有ボタン」横の下向き矢印をクリックすると表示されます

3.自分の昔の投稿をコレクションに加える

上の2の方法で、自分の投稿をコレクションに加えることもできますが、そうすると、再共有の投稿がフォロワーのストリームに流れていってしまいます。再共有を連発すると……どうなるかわかりますよね。

そこで、自分の昔の投稿をコレクションに加えるときは、次の方法がオススメです。自分の投稿の右上にある下向き矢印をクリックすると表示される一覧から「投稿をコレクションに移動」を選んで、移動先を指定します。


最後に、これ大事!

コレクションを削除すると、コレクションに入っている投稿も一度に消えます! 

削除しようとすると、注意も促されるので間違えることは少ないでしょう

コレクションを削除するときは、その前に、必要な投稿をコレクションから個別に削除しておきましょう。コレクションから投稿を削除する場合は、投稿右上の矢印をクリックし、「投稿をコレクションから削除」を選択します。そうすると、コレクションに入っていた投稿は、一般の投稿に切り替わります。



では、みなさんもコレクションの作成を楽しんでみてください!